銀行口座

給与を受け取るための口座をつくることにしました。

銀行はどこが良いのかわからず、現地のスタッフが決めた銀行にしました。そして、富裕者向けと思われる口座を開設することになりました。日本に帰ればお金持ちでもないのに、やっぱりインドにくればお金持ちに分類されるのでしょうか。

口座開設のための申込書にサインをして、数日経ったらチェックブックが送られてきました。ここまでは良かったのですが、debit cardがなかなか届かずに、給料を受け取ることができなくなってしまうのではと真剣に考えてしまいました。

ちなみに、給料を受け取ることができなかったら、日本の会社で支給されたコーポレートカードを使って生活費相当のキャッシュを引き出せば良いと思っているので、別に口座を作らなくてもいいと考えています。個人的には、海外の銀行に口座を持っているというステイタスのようなものを大事にしているだけです。

ある日、英語なのか現地語なのかわからない電話が携帯にかかってきて、自分の母親の名前らしき単語を話すのが聞こえました。ただ、なんでインド人が母親の名前を知っているのかわからないし、インド版の電話詐欺なのかもしれないし、恐ろしくなったことと、言葉がほとんど解せなかったために電話を切ってしまいました。後々推測すると、debit cardをサービスアパートメントに配送してきた人のようです。

カードは二週間経ってもとどかず、会社のスタッフを通じて銀行に確認してもらうことにしました。スタッフによると、宛先がサービスアパートメントになっていて、さらには宛名が私の母親になっているということが分かりました。さらに、宛先を変更して日中自分がいるオフィスに変更するには本人自らが銀行に連絡する必要があるそうで、恐る恐る(英語に自信がないので)電話をすることにしました。

電話をしたところ、自動音声による応答になっていて、debit cardの番号を入力するように求められました。カードが届いていないにもかかわらず番号を入力しろというのはどういうわけなのかと、呆れてしまいました。結局、会社のスタッフを通じて、週末にホテルに届けてもらうことにしました。

そうして週末に指定された時刻(朝から午後6時半にかけて=ものすごい長い指定時刻)に部屋に待機して、電話がかかってきたりするかもしれないので、ジムに行くのもやめて待っていました。途中で不安になったので、配送会社にも電話をして午後6時半までに届くことも確認しました。

結局、「やっぱりインド」でした。

カードは届きませんでした。会社のスタッフに「この国はwonderlandだ」とテキストして、何もコントロールできない無力さを感じました。それと同時に、馬鹿正直に期待することがこの国では無駄だということも感じました。

配送会社が届けなかったのはその会社の責任かもしれないけれども、富裕層向け口座のカードの発送をコーディネイトできない銀行を信用なんてできないと、少し感情的に思ってしまい、別の銀行に口座を開設しなおすことにしました。当然、信用できない銀行の口座は閉じるつもりで。

その後、銀行の支店で受け取れるようにアレンジをしてくれて待っていましたが、ある週末に携帯電話に配送会社のスタッフから、ホテルの玄関で待っているから身分証明書を持ってきてと連絡が入り、行ってみるとカードが入った封筒を受け取ることになりました。

一体、どういう理由でこうなってしまったのかよく分かりません。

この国はwonderlandではないのかもしれません。住み慣れてきた日本がwonderlandなのかもしれません。きっとそうに違いありません。

人を信じてはいけないし、人に期待してもいけないし、日本の常識は世界の非常識だと思っていないと、インドだけではなく外国で生活することはとても大変に感じることだということを、最近、ひどく感じるようになっています。

インド人が他人を信じているようにも思えないし、他人に期待をしているようにも思えません。日本人がインド人を信じたり、期待するのも、慎重になったほうが良いと思います。慣れないこの国で他人に頼りたい気持ちになはなるのですが、決して頼り切りになったりしないで、自分で何でもできないといけないなと思います。

この国だけの話ではないと思うのですが、特にこの国ではそんな心がけが必要です。